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zoom RSS 飛行機ネタ・発展し続けるF-16(6月27日 曇り 28℃)

<<   作成日時 : 2018/06/28 03:15   >>

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梅雨空と言っていいのだろうか。

日中僅かに雨がぱらついた時間はあったが、曇り空が続いた1日だ。

梅雨前線は宮城の北側に位置した為、それに向かって暖かく湿った空気が流れ込んでの曇り空。

要するに,「非常に蒸し暑い」と言う事でもある。

単に「暑い」より、始末が悪い。

強い日差しの暑さなら、エアコンをつけるなり「涼」を求めれば良いのだが、こういう日はエアコンをつけると寒く、扇風機ぐらいでは暑いのだ。

最も始末の悪い暑さで、私も予てからの体調不良に輪をかけられた感じだ。

とにかく「風」がないから、窓を開けても通気にならず、むしろ湿度だけ上昇する感じ。

さりとて閉め切っていれば余計暑くなる一方で、最悪のコンディションだ。

いっそのこと雨が降れば、空気が「気化熱」でいくらか冷えるのに、それすらもない。

特にこういう日は熱中症にも注意。汗をかくほどではないから、つい水分の補給を怠りがち。

増して家にいる時間の長い人は、その傾向が強いので注意が必要だ。




飛行機ネタ。

中東の小国「バーレーン」が、このたびアメリカ・ロッキードマーティン社の戦闘機「F-16C/D」の新規購入契約を完了した、と言うニュースが流れた。

バーレーンは古くからのF‐16ユーザーの一つで、80年代から導入し、91年の湾岸戦争では有志連合の一員としてF‐16を派遣。

当初は初期型のA/B型を装備していたが、これまで2度ほど新造機と中古機を合わせてC/D型に更新する形で追加導入して来た。

今回は16機の発注を行ったが、注目すべきは最新の「ブロック70」シリーズと言う事だ。

「ブロック70」はF‐16の最新シリーズで、まだ生産は開始されておらず、昨年インドが「ライセンス生産」で発注したことでゴーサインが出たばかりのシリーズだ。

「ブロック70」の詳細は明らかにされていないが、現在UAEが唯一保有する「F/16E/F」(ブロック60)シリーズとほぼ同様の改修を行うモデルと思われる。

「ブロック60」は、UAEが発注した際独自の改修案を提出し、それに従って作られたモデル。

特に電子装備の他コクピットが、これまでのF-16と違い計器板が全て大型の液晶ディスプレイに置き換えられ、タッチパネル方式にされたことである。

ステルス機「F-35」のコクピットレイアウトに近いもので、目下F-16の中では最新・最高グレードのモデルと言える。

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          ↑UAE空軍のF-16E(ブロック60)(アメリカ空軍提供)


F-16は派生形が非常に多く存在するため、改修型に新しい型番は付けず、生産ブロックを表わす数字で区別するようになっているのだが、この「ブロック60」だけは、中身が大きく違い今のところUAE空軍だけのオリジナルと言う事で、同空軍は「E/F型」としている。

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              ↑複座型のF-16F(アメリカ空軍提供)


「ブロック70」は新しく生産されるブロックになるため、「70」となっているが、完全グラスコクピットや機外につけるセンサーポッドなどは「60」と似た改修になる見込みだ。

バーレーンでは従来型の更新機材ではなく、新型の追加と言う形で配備する事になりそうだ。

F‐16は、今や「ワールドワイド」戦闘機の代表で、生産数は現在まで4,500機を越えた。

タイトルホルダーの「F-4ファントム」にはまだ及んでいないが、今なお生産・発注が続いていることから、タイトル奪還の可能性は高い。

元々F‐16は高騰する軍事費削減の対策として、「軽戦闘機」発想で開発された機体である。

70年代、アメリカ空軍は主力機F-4の後継機種としてF-15イーグルを採用したが、大型で高価だった事が原因で予定より数を揃えられなくなる恐れが出たため、「ハイ・ロー・ミックス」構想を打ち出し、任務に合わせて高価な「重戦闘機」と安価な「軽戦闘機」で、機数を増やす戦略に変更した。

これに応じたのがジェネラル・ダイナミックス社の「YF-16」と、ノースロップ社が原案・製作をマクドネル・ダグラスが担当した「YF-17」がコンペに参加した。

元々「YF-17」は、F-5タイガーUをベースに双発化した軽戦闘機だったが、新しいエンジンを採用したことで比較的大きな機体になっており、一方「YF-16」は単発の小型機であった。

見た目からも空軍の要求に合っていたのは「YF-16」だったが、実際には軍高官による採用のスキャンダルや政治スキャンダル塗れの採用劇があった。

性能的には双発の「YF-17」の方が、空軍の要求に合っていたと言われる。コンペに敗れた「YF-17」は、後に海軍・海兵隊に「F/A-18」として採用されることになるので、性能差はなかったとも言われる。

試作機の「YF-16」自体は74年に初飛行し、順調にテストを重ね、部隊配備が始まったが、初期のA/B型は門塔の「軽戦闘機」の域を出ず、武装は簡略的であった。

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     ↑試作機YF-16。機体は量産型より若干小さい。(アメリカ空軍提供)


固定武装として「M6120ミリバルカン砲」はついていたが、「AIM-7スパロー」など、中射程の滞空ミサイルは運用出来ず、対地ミサイルも誘導ミサイルの運用は出来なかった。

しかしF‐16は小型ながら設計に余裕を持たせてあり、操縦は最初からデジタル式の「フライ・バイ・ワイヤ」を採用していたので、改修・発展を大きく見込んだ設計になっていたのである。

レーダーも当時としては先端のレーダーを搭載していたが、能力は限定的だった。

だがすぐに発展型の「C/D」型に切り替えられ、段階的な発展を続けている。

これはF-16が最初に導入した段階的発展で、あらかじめ生産機数を固定し、継ぎの生産分を改修型にグレードアップさせて行く方式で、その前の生産分は後で改修が可能である。

この方式は「ユーロファイター・タイフーン」「グリペン」「ラファール」など、第4世代の新型機が採用している。

おかげでF-16は軽戦闘機と言うカテゴリーから消えることになり、いつしか「マルチロール」化されていった。

小型軽量の機体に大出力のエンジンは、米軍機の中で最も「重力比」が小さい機体であり、推力が機体重量を上回る唯一の機体になっている。

当初エンジンはP&W F-100ターボファンのみだったが、機体にはもっと大きなエンジンも胴体はそのままで換装出来るよう設計されていたため、強力な「GE F110」ターボファンエンジンに換装出来るようになった。

特にC/D型では、中期生産型以降エンジンによって区別する必要だ出て来たので「ブロック」呼称が加えられている。

それまでの初期モデルA/B型は、「ブロック5〜20」が与えられ、電子装備を更新したC/Dの初期生産型は「F100」エンジンだけなので「ブロック25」となり、選択出来るようになったモデルが「ブロック30」になる。

因みに「F110」搭載型は「ブロック30」、「F100」搭載モデルは「ブロック32」で区別される。

アメリカ空軍では双方を装備し、次の「ブロック40」シリーズは「30」の夜間攻撃システムを改修したシリーズで、「40・42」両方ある。

これは新規生産分ではなく「30・32」を改修したからで、その後の新しい「50」シリーズではアメリカは「F110」に統一した為「52」は輸出機のみである。

アメリカ空軍では各型合わせて2,000機近くが配備され、最初の構想など全く消滅して、完全な「主力機」になってしまった。

最も運動性に優れた同機は、攻撃機としての任務が主体であり、湾岸戦争以降はレーダー攻撃機「ワイルド・ウィーズル」任務もこなす。

現在は後継機「F-35」が搭乗し、古い「30」「40」シリーズが前線部隊から州空軍などに移りつつあり、世代交代が始まっている。

現在生産しているのは「ブロック50・52」シリーズだが、アメリカ空軍の新規の採用は終了している。


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     ↑F100エンジン搭載のF-16。エアインテイクに注目(ウィキペディアより)


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     ↑イスラエル空軍のF-16Cブロック30。F110エンジン装備機のエアインテイクが大きくなっているのが分かる(アメリカ空軍提供)


F110エンジン装備機の方が新しいと言えるが、性能は若干の違いであり、出力が大きい分燃料の消費量が多いため、海外ではF100を選ぶ国が多い。

上の画像を見ると分かる通り、出力の大きいF110は、エアインテイクも広げられて「ビッグマウス」の愛称がある。

最も胴体下面にあって、こうして比べて見ないと分かりにくい。

因みにF‐16を「魔改造」して「国産機」になった空自の「F-2」は、F110を搭載するが、機体の重量や主翼の面積などバランスが変ったので、形は似ているが「ビッグマウス」のエアインテイクとも違うオリジナルの形になっており、「ビッグマウス」より上下方向にも広くなっている。


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          ↑F110エンジン装備の三菱F-2A(航空自衛隊提供)



F‐16は既にアメリカでは世代交代の時期を迎えつつあるが、海外ではまだまだ発展し続けると言う変った現象を引き起こしている。

特に2000年代以降になって、生産が「50」シリーズになると、より改修が進み、海外のユーザーのF‐16が本家より「高価で豪華」なモデルを装備する、と言う珍現象も引き起こした。

一番特徴的なのは、航続距離を伸ばすために胴体のラインに張り付く様な「コンフォーマルタンク」だが、アメリカでは何度も取りざたされながら費用の点で引っ掛かり、ついに実現しなかったが、海外ユーザーの今は標準型になっている。

またイスラエルやギリシアは独自に電子装備を改修して、胴体背部に大きなフェアリングをつけたモデルを採用したが、米軍機にこうした改修機は存在しない。

改修とは名ばかりで、ゴテゴテ創始を増やしたら運動性が低下した・・という話は良く聞くが、元が優れていたためかF‐16には「余裕」だあって、多少重量が増しても差し支えない程度で収まっているらしい。

F‐16は攻撃機として重宝されており、各種精密誘導兵器運用が主体である。

様々なセンサーポットを機外に取り付けることによって、多様な兵器を運用できるのがF‐16の「ウリ」であるが、イスラエルのように機体に「備え付け」にしてしまう事例が主流になりつつある。

イスラエル空軍はA型から使い続けて、最も多くのF‐16を運用した国の一つだが、複座型のD型を「攻撃機」に改造し、背部に専用の機器を追加した「ブラキート」を装備。

本来機種転換用の複座型だったが、後席には攻撃システム専門の乗員が乗ることで「重攻撃機」になったのである。

イスラエルは新しい「50」シリーズの複座型を、さらに発展させ「I型スーファ」と名付けているが、もはや初飛行時の「軽戦闘機」の面影はない。

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     ↑イスラエル空軍のF-16Iブロック50アドバンスド「スーファ」(ウィキペディアより)


YF-16の初飛行が74年だから、今年でなんと44年を迎えるF-16は、今回のバーレーン空軍で更に「進化」を遂げることが決定した。

メーカーのジェネラル・ダイナミクス社は、F-16の生産部門をロッキードに売却しているが、開発費用などは等に原価償却し、パテントも切れつつある。

採用国は毎年増え続け、米軍を含め29カ国に上る。

アメリカ以外では、オランダ・デンマーク・ノルウェー・ベルギー・ポーランド・ギリシア・トルコ・イスラエル・イタリア・ポルトガル・エジプト・モロッコ・UAE・カタール・バーレーン・オマーン・タイ・シンガポール・韓国・台湾・チリ・ベネズエラ・ヨルダン・パキスタン・インドネシア・イラク・ルーマニア・クロアチア。


このうちルーマニアはポルトガル空軍機の中古機、クロアチアはイスラエル空軍の「F-16D」を導入する事が先だって発表されている。

更にインドが「ブロック70」をライセンス生産する計画なので、採用国は30カ国になる。

同時にアメリカ以外での中古機のやり取りも増えて来つつあり、戦闘機と言えばF‐16…みたいな世相になりつつある。


ファンとしては各国の独特の塗装やスタイルに魅力を感じるが、当初は国籍マークの違いだげで塗装は殆ど米軍機と同じだったが、最近はバリエーションも増えている。

砂漠迷彩で有名なイスラエル機も良いが、同じグレーベースでもトーンが違ったり、ブルー系グレーを施したギリシア空軍機など、魅力的ではある。


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     ↑ギリシア空軍のF-16Cブロック52アドバンスド(ウィキペディアより)

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         ↑イラク空軍のF-16IQブロック52(アメリカ空軍提供)


現在納入される各国の機体の殆どは、コンフォーマルタンクと背部の「ドーサルスパイン」が大型化された「21世紀」型F‐16が殆ど。

ただ従来型からこれらに改修する事も比較的容易なので、今後主力機として長期に使われるだけでなく、採用国も増えると思われる。

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     ↑パキスタン空軍のF-16Cブロック52。コンフォーマルタンクなどを装備しない「アドバンスド」仕様ではない(ウィキペディアより)



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     ↑珍しい「ジャングル迷彩」のベネズエラ空軍のF-16B。対米関係悪化で飛べない機体が出ていると言う(ウィキペディアより)


既に原価償却しているので、最新鋭機でもF-16は破格の安さであり、ステルス機を持てない国には充分すぎる買い物ができるのである。

ステルス機の威力については、実戦経験を積まないと不明な部分が多く、疑問を呈する専門家も多い。

運用国の戦略によっては、ステルス機など必要ない場合もあるので、F-16の方がはるかぬ有用だと考える国は多いのである。

安くても装備は最新鋭であり、熟成された機体は信頼性も高い。

中古機だと「激安」で放出しており、アメリカで余剰・退役した機体など、中古機市場は活発に動いている。

程度の良い機体を安く購入し、アビオニクス(電子装備)は後付けで改修すれば充分使える機体となる。

ヨルダン空軍などは中古機を導入しているが、モロッコなどはごちゃごちゃ付いていない、アメリカ風の「50」シリーズを導入しており、各国とも事情に合わせて様々だ。

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       ↑モロッコ空軍のF-16Cブロック52(ウィキペディアより)


NATOの4カ国(オランダ・ベルギー・デンマーク・ノルウェー)は、最も早く80年代初頭に導入し、改修を重ねた「F-16AM/BM」を運用中だが、C/D型は導入せず、F-35Aに切り替えを開始している。

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     ↑デンマーク空軍のF-16AM。スタンダードタイプのF-16は消えつつある(ウィキペディアより)


数を減らしているのはアメリカ本国と、上記の4カ国ぐらいで、全体的には数を増やしつつある。

ある意味「途上国向け」になって来た感じが否めないが、冷戦時代の様なダウングレード型は殆どない。

と言うより輸出制限しても,今は現地でいくらでも調達できるので、「途上国」モデルと言うのはそぐわないかもしれない。

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     ↑最近導入されたトルコ空軍のF-16Dブロック52アドバンスド(ウィキペディアより)


私は将来F-16の採用国は増え続けると考えるし、日本も事情は面倒だが「あり」だと思う。

今空自には遂に「F-35A」が配備され始め、F‐4ファントムを置きかえることになっている。

ところが「支援戦闘機F-2A」も、すぐに寿命を迎えつつあり、今後10年以内に後継機種を選定しなくてはならない。

F-35Aは42機導入予定だが、それを追加することは充分あり得る。

しかし42機のF-35Aはライセンス生産で、機数があらかじめ決まっており、生産が終了後ラインは閉じられる。

何年かおいてラインの再開は、これまでの経緯から難しく、そうなるとF-2の後継機種に困ることになる。

また単純に「F-35A」を追加する訳に行かない理由は他にもある。

F-2の複座型「B型」は、転換訓練のほかにパイロット訓練生が「戦闘機課程」で乗る重要な機体である。

空自の戦闘機パイロット候補生は必ずF-2Bで「実戦的」な訓練を身につけており、シュミレ―タ‐では学べない〔実戦〕を体験する。

しかし〔F-35A〕には転換用複座機は存在せず、F-2Bの代わりは務まらない。

かと言ってT-4は超音速機ではなく、武装もないので訓練には向かず、F-2Bの後継機種は大きな課題となってしまう。

私は「F-16」の輸入もあり・・と感じる。

今回「ブロック70」にゴーサインが出たことで、F-35に近い近代化された機体が今後生産されることになる。

もちろん単座・複座両方あるだけでなく、完全なマルチロール性を持つ。

「自主開発」にこだわり過ぎて、アメリカに干渉されたF-2に比べ、もうその必要性は薄れているはずである。

しかもF-16ならば無条件でライセンス生産は可能であり、「日本製のF-16」を輸出出来る可能性も出てくる。

簡単には決まらないだろうが、F-2の後継機選定は単純にF-35と決めて欲しくない・・と言うのがファンの本音なのだが。






夜の気温が下がらない。

0時過ぎの仙台は23℃と、真夏並み。

道理で蒸し暑い訳だ。

明日は少し気温が下がると言うが。午前中は雨が降りやすくなるので、蒸し暑さは続きそうだ。

体調管理にはくれぐれも注意を。





元気ですか?

今日は良い一日でしたか?

体調はどうですか?

風邪など引いてませんか?

暑さは大丈夫ですか?

かなり蒸し暑くなっています。

汗をかかずとも、水分補給を忘れずに。

暑いのも我慢せず、エアコンや扇風機を使って下さい。

雨が降りやすくなっていますので、外出の際には気をつけて下さい。

明日もどうかお元気で。

君に笑顔がありますように。

お休みなさい。




聞きしより 物を思へば わが胸は 破れてくだけて 利心もなし(万葉集巻十一 2894 正に心緒をの述ぶ)

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